高齢者の水分補給で介護者が工夫したい3つのこと!

こんにちは!!

シニア住宅「くまごろう」の住み替えアドバイザー、

福島 有也(ふくしま ともや)です!

高齢者の方は、加齢に伴って喉の乾きを感じにくく水分を貯める筋肉量も減ることから、脱水状態に注意が必要です。

脱水の自覚症状がない方も多いからこそ、介護者が水分補給を促したり水分補給を習慣づけることが大切です。

今回は、暑い夏を健康に乗り切るための水分補給の工夫について、次の3つに分けてお話していきます。

【高齢者の水分補給で工夫したい3つのポイント】

①1日1.2リットルの水分補給

②水分の種類

③水分補給を嫌がる原因の解消

工夫①1日1.2リットルの水分を飲もう

高齢者の1日に必要な水分摂取量は、約1.2〜1.5リットルとされています。

この水分量の中に、食事から摂れる水分は含まれていません。

「1日2リットル弱」と聞くと多く思えますが、例えば次のようにこまめな水分摂取を習慣づけることで、1日1.2リットルは十分に達成可能です。

1日の水分摂取の目安

  • ●1日3回の食事ごとに200ml、合計600ml
  • ●起床後と食間の4回で150ml、合計600ml

日中に汗をかきやすい夏場や、お風呂・リハビリ後などには、脱水症状を防ぐためにしっかりと水分を補給しましょう。

工夫②水分の種類に気をつけよう

高齢者に水分補給を促す際は、水を飲む量だけでなく、体から出ていく水分量にも気を配りましょう。

例えば、コーヒーや紅茶に含まれる「カフェイン」には利尿作用(排尿を促す作用)があり、たくさん飲んでも体に貯まる水分量は通常の水より少なくなります。

またお酒も、アルコールの分解に水分が使われることから、1日に必要な水分摂取量にカウントできません。

水分補給の「水分」とは、水道水や浄水、ノンカフェインの麦茶のことを指します。

同じ水分でも、体内に貯まるものを選びましょう。

工夫③水を飲みたくない原因を解消しよう

高齢者に水分補給を促す時は、水分を安心して飲んでもらえるよう心がけましょう。

要介護者の命を預かる立場からすると、脱水症状で倒れてしまうリスクを考えれば、水分を無理にでも摂ってもらいたい気持ちも分かります。

しかし、水分を無理に飲ませることとご本人の意思を尊重しないことは、まったくの別問題です。

その方に水を飲みたくない理由があれば、その原因をできる限り解消しましょう。

高齢者のトイレ不安に配慮しよう

例えば高齢者の方は、「トイレが近くなるから」という理由で水分補給を控える方が多くいます。

私たちにとって排泄はできて当たり前の行為ですが、身体機能の衰えた高齢者にとって、1回の排泄は難しく、トイレの失敗は本当に恥ずかしく感じてしまうものです。

そんな高齢者の方々の気持ちに寄り添い、トイレに関する不安を解消してあげることで、水分をよく飲んでくれるようになった事例も多々あります。

高齢者が水を飲みたくない理由は、単純に「のどが渇いていないから」ということもありますが、その裏にはトイレに対する不安があるのかもしれません。

ご家族や介護者さんは、水分摂取量だけに気を配らず、ご本人の気持ちに配慮した水分補給の方法や環境・習慣づくりも心がけましょう。

まとめ

高齢者の水分補給において特に気をつけるポイントは、次の3つでした。

①1日1.2リットルの水を飲む

②体内に貯まる水分を補給する

③水を飲みたくない原因を解消する

この3つのポイントは、脱水症状になりやすい高齢者だけでなく、子どもから成人まで全員が気をつけるべきことでもあります。

介護者が高齢者のお手本となって、健康的な水分補給を皆で実践できると良いですね。

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