老後資金はいくら必要?老人ホームに入居した場合と自立した老後の費用を比較!

こんにちは!!

シニア住宅「くまごろう」の住み替えアドバイザー、

福島 有也(ふくしま ともや)です!

2019年に公表された「老後2000万円問題」などで、老後資金の不足を心配される方が増えてきています。

「老後資金が2000万円不足する」というのは、あくまで1人ひとりのライフスタイルを考慮しない平均値のお話です。

しかし、この2000万円問題が算出されたモデルの条件は「健康長寿の夫婦世帯」でした。

老後2000万円問題のモデル

  • ●夫が65歳以上、妻が60歳の夫婦のみの無職世帯
  • ●夫が95歳、妻が90歳になるまでの30年間は夫婦ともに健康

90歳になるまで病気にかからず介護もされない未来は、ちょっとイメージしづらいですよね。

そこで今回は、老後資金のイメージを具体的に掴んでいただけるように、一般的な老後にかかる費用と老人ホームに入居した場合の費用を比較してみました。

今のご自身の収支状況や生活スタイル・健康状態などを当てはめながら、老後にお金で苦労しないために今できることをこの記事から見つけていただけたら嬉しいです。

介護が不要な人の老後にかかる毎月の費用

まずは、老人ホームに入居せず自立して生活する場合の老後の費用について見ていきましょう。

データは、総務省統計局の家計調査『65歳以上の単身無職世帯の1ヵ月の収入と支出』を参考にしています。

自立した生活を送る高齢者の支出の内訳は、次の通りです。

65歳以上・単身無職世帯の毎月の支出

  • ●食料費…35,477 円
  • ●教養、娯楽費…16,105円
  • ●住居費…13,110円
  • ●光熱・水道費…12,973円
  • ●交通・通信費… 12,672円
  • ●保健・医療費… 8,469円
  • ●家具・家事・用品費…5,573円
  • ●被服及び履物費…3,608円
  • ●教育費…50円
  • ●その他(うち交際費)…30,586円(15,527円)

合計…138,623円。

夫婦2人暮らしの高齢者世帯の場合、毎月の支出は239,947円のようです。

老後2000万円問題の補足

支出に対する月々の収入は、年金の126,500円から可処分所得(税金など)を差し引いた、114,590円となります。

収支のバランスを計算すると、毎月24,033円が不足することに。

この不足分が30年続くと、1人あたり約860万円(夫婦で約1700万円)が足りなくなります。

これが、老後2000万円問題の根拠になっているのですね。

それでは介護が必要になった場合、収支の計算はどのようになるのか?

次の章から、老人ホームに入居した場合の費用について見ていきましょう。

老人ホームに入居した場合の毎月の費用

老人ホームに入居した場合にかかる毎月の費用は、概算で次のようになります。

老人ホームで暮らす場合の毎月の費用

  • ●居住費…50,000円
  • ●施設管理費(光熱水費を含む)…20,000円
  • ●介護サービス費…20,000円
  • ●食費…45,000円
  • ●教養・娯楽・交際費…12,000円
  • ●保険・医療費… 10,000円
  • ●日常生活費…8,000円

合計…165,000円。

居住費(家賃)や食費などは、毎月の支出額が変わらない固定費ではありますが、入居する施設の種類や規模・サービス内容によって大きく変わります。

また、月々の支出額が変わる医療費や日常生活費も含めると、介護付き有料老人ホームに入居する場合、毎月20万円〜30万円ほどの費用がかかることも考えられます。

老後資金を比較すると…?

老後にかかる費用を「老人ホームに入居した場合」「入居しなかった場合」で比較すると、次の通り毎月約3万円〜それ以上の差が生じます。

老後資金の比較

  • ●入居しなかった場合にかかる毎月の費用…138,623円
  • ●老人ホームに入居した場合の毎月の費用…165,000円以上

やはり介護サービスを受ける分だけ、自宅などで自立して暮らすよりも必要なお金は増えますね。

老後を安心して暮らすために今できることは、貯蓄に関する知識を増やして老後資金をコツコツ貯めることと、健康寿命を長く保つために生活習慣を整えること。

健康長寿な生き方を心がけてみてくださいね。

まとめ

老後の理想の人生とは、最期まで自立して生活できることですよね。

しかし「ピンピンコロリ」に生きられる保証は、誰に対してもありません。

だからこそ、思わぬ病気にかかったり介護が必要になった場合に今から備え始めても、まったく遅くはありません。

「もしかしたら老人ホームに入ることになるかも」と想定して、老後も安心して暮らせるライフプランを考えてみましょう。

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