こんにちは!!
シニア住宅「くまごろう」の住み替えアドバイザー、
福島 有也(ふくしま ともや)です!
年金だけで老人ホームの費用を賄うことは、果たして可能なのでしょうか?
認知症が進んで老人ホームへの入居を考える段階に入ったり、家族の経済的な支援が難しいなど、老人ホームの費用に関するご相談は特に多く寄せられます。
そこで今回は、お客様の老人ホームの転居や費用のご相談に数多く寄り添ってきた住み替えコーディネーターが、
「老人ホームに年金だけで暮らせますか?」
という質問に、しっかりと回答していきます。
介護に関する費用にお困りの方の参考になりましたら幸いです。
まずは年金受給額の確認から!
「老人ホームに年金だけで入居できるか?」
この答えを知るためには、まずは入居されるご本人の年金受給額を確認しましょう。
年金は2か月に1回給付されますから、1回の受給額を2で割った金額を、老人ホームの月額費用に充てることができます。
例えば、2か月に1回、30万円の年金が給付されている方の場合は、毎月15万円を老人ホームの費用として賄うことができます。
現在の年金の平均受給額は?
年金の受給額は、国民年金と厚生年金の2パターンで変動します。
『令和元年度厚生年金保険・国民年金事業の概況』によると、
- ●厚生年金の方の給付金額は、約14.8万円/月
- ●国民年金のみの方の給付金額は、約5.5万円/月
と記載されています。
つまり、厚生年金を受け取っている方は、あくまで平均ですが「月15万円」の施設であれば、年金だけで費用を賄うことは可能です。
ただし、老人ホームで暮らす際には、入居費用と別に、
- ●食費
- ●衣類
- ●生活用品などの雑費
- ●外部の介護サービス費
- ●通院や治療費
といった支出が加わるため、生活のすべてを年金だけで賄うことは「難しい」と言わざるを得ません。
年金だけで老人ホームの費用を賄うのが難しい理由
月8万〜13万円ほどで入居できる「特別養護老人ホーム(特養)」や、身寄りのない方に生活の場を安価で提供する「ケアハウス(軽費老人ホーム)」など、年金受給額の範囲内ですべての費用を捻出できる老人ホームもあります。
しかし、こうした安価な老人ホームは競争率が非常に高く、希望の施設への入居は難しいのが現状です。
仮に入居できたとしても、次のような問題が発生する可能性もあります。
【入居後の問題点】
- ●サービスの質が良くなかったりご本人に合わなくても、費用の面から転居が難しくなる
- ●年金でギリギリ賄える老人ホームに入居した場合、雑費や通院・外部の介護サービスにかけられるお金がなくなり、生活がかえって不便になる
- ●老人ホームの安さを重視すると、実家やご家族の生活圏から遠い施設に入居することにもなり、面会やいざという時の対応が難しくなる
この意味からも、やはり「年金だけで老人ホームに入居するのは現実的ではない」と言えます。
老人ホームの費用を年金以外で賄うには?
老人ホームの費用負担を減らす際に活用したい制度が、次の3つです。
①介護保険料の減免制度
②高額介護サービス費
③特定入所者介護サービス費
①の「介護保険料の減免」は、必要な条件を満たしていれば、月々の介護保険料を7割ほど安く抑えることができます。
②の「高額介護サービス費」とは、介護サービスの自己負担金が一定を超えた場合に、超過分が返金される制度です。
③の「特定入所者介護サービス費」は、老人ホームでの生活費の一部を補填してくれる制度です。
この3つの制度は、市役所の介護福祉課もしくは保険組合にて手続きが可能です。
現在の経済状況や生活が利用条件を満たしているかどうか、まずは相談をしてみましょう。
老人ホームや制度は柔軟に検討しよう!
「年金だけで生活しなきゃ…」「介護は誰にも頼れない…」と一人で悩んでしまうと、
- ●安い老人ホームしか行けない
- ●特養に入居できるまで待つしかない
- ●家族で介護しないとやっていけない
といった不安やストレスばかりが募り、ご本人とご家族の両方の生活が崩壊してしまう可能性もゼロではありません。
しかし発想を少し変えることで、安価で質の高い老人ホームを見つけられたり、介護費用の負担制度を大いに活用できたりと、いろんな選択肢を考えることができます。
金銭面で不安を感じている方は、ぜひ一度「老人ホーム相談デスクくまごろう」までご相談ください。
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