「老人ホームには何歳から入れるの？」

「何歳から入居するのが普通なんだろう…？」

このように老人ホームへの入居を考えた時、入居される方の年齢は1つの目安となります。

今回は、公的・民間の様々な老人ホームを知る高齢者住宅の住み替えアドバイザー

が、次のような疑問に分かりやすくお答えします。

• ●老人ホームには何歳から入居できる？
• ●老人ホームに入居すべき年齢は？
• ●老人ホームを探す際のポイントは？

年齢をはじめ、老人ホームの探し方に悩んでいる方の参考になりましたら幸いです。

老人ホームに入れる年齢はおおむね60歳から

老人ホームに入居できる年齢は、おおむね「60歳」からです。

各施設によって入居可能年齢は異なりますが、民間の多くの老人ホームは、入居条件を60歳以上と指定しています。

入居可能年齢はその施設の目的や種類によっても様々で、例えば健康維持を目的とした施設であれば、60歳未満でも入居できることもあります。

また、特別養護老人ホーム（特養）などの自治体が運営する老人ホームは、入居可能年齢が原則65歳以上と指定されていたり、要支援や要介護認定を受けている方などの条件が加わります。

仮に「老人ホーム」とひとくくりにした場合は、65歳以上ならほとんどの施設に入居できると考えて間違いありません。

老人ホームは何歳から入居すべきか？

老人ホームに入居「できる」年齢と、老人ホームに入居「すべき」年齢は別で考えましょう。

老人ホームの平均入居年齢は、80代〜90代が最多です。

80代は終活を始める時期とも重なり、「自宅以外で安全・安心・快適に暮らしたい」と希望される方からのご相談をよく頂きます。

また、認知症の進行によって日常生活が難しくなったり、独居で家族の見守りができない場合は、70代で入居される方も珍しくありません。

このように「老人ホームに入居すべきか？」を考える際は、年齢だけではなく、次のような様々な要素を考える必要があります。

• ●ご本人の健康状態、意思
• ●ご家族の介護状況
• ●介護に充てられる予算
• ●ライフプラン
• ●施設のサービス
• ●スタッフや他の入居者さんとの相性

この意味では、希望の老人ホームの入居条件を満たしていれば、年齢はあまり重視しなくて良いと考えています。

老人ホームは元気なうちに探し始めよう

老人ホームを探し始めるタイミングは、入居されるご本人さんの体が健康で、判断能力もしっかりある時期がベストです。

老人ホームへの入居にあたって、ご家族さんが後悔してしまうことがあります。

それが、

「本人が納得する住まいを見つけてあげたかった…」

という後悔です。

例えば、転倒して要介護度が急に上がり、家族の介護も難しく急いで老人ホームを探さなければいけなくなると、ご本人の意思より安全を優先して「生活はできるけど住みにくい施設」に入居せざるを得なくなることもあります。

また、認知症が進むほど老人ホームの良し悪しを自力で判断できなくなり、本人に望まない暮らしを強いてしまう場合も。

快適さより安全を重視することは家族にとって当然の対処なのですが、このような「本人の望む暮らしじゃない」という後悔は、どうしても残ってしまうことがあります。

要介護度や認知症が進行するほど、他の老人ホームに転居することも難しくなります。

このことから、自分の目で見学でき良し悪しの判断もできる健康なうちに老人ホームを探すことは、理想の生き方（ライフプラン）を考える上で非常に大切です。

年齢だけでなくライフプランも重視しよう

老人ホームを探す際は、入居の可否を知るために年齢を確認する必要はあります。

しかし、入居可能な老人ホームの中から理想の住まいを探す際には、予算や暮らしやすさ・場所など、年齢より重視すべきポイントもたくさんあります。

「老人ホーム相談デスクくまごろう」では、老人ホームへの入居を検討されている皆様のあらゆるご相談を受け付けております。

老人ホームや介護に関するお悩みがありましたら、お電話もしくはお問い合わせフォームからお気軽に、そしてお早めにご相談ください。