こんにちは!!
シニア住宅「くまごろう」の住み替えアドバイザー、
福島 有也(ふくしま ともや)です!
住替えコーディネーターとして老人ホームのご質問を受ける中で、私たちがどうしてもお答えに困るご相談があります。
それは、以下のようなご相談です。
- ●両親のうち、一人だけが認知症になってしまった
- ●両親は、「これからも二人で暮らしたい」と言っている
- ●しかし元気な方の親は、認知症の介護をできるほど体を動かせない
かなり特殊な事例のように見えますが、子どもさんが都心に働きに出ていて、老老介護をされている地方の方ほど、このケースに該当しやすくなります。
今回の記事では、まさにこうしたケースに直面して悩んでいる方に向けて、私たちが実際にアドバイスを行い、円満に解決できた事例をご紹介します。
ご自身もご両親も、皆が穏やかに暮らせるためのヒントを、この記事から見つけていただけましたら幸いです。
このケースの解決を難しくする3つの理由
- ●両親のうち一人だけ認知症になった
- ●もう一人に老老介護の意思はあるが、その体力はない
- ●夫婦の願いは「今後も一緒に暮らすこと」
こうしたケースを円満に解決するためには、3つの壁があると考えています。
1.認知症の方の入居をいずれ考えなければいけない
症状の程度にもよりますが、認知症を発症された方の場合、どうしても介護重視の老人ホームや、認知症の方が共同生活を送るグループホームへの入居を考えなければいけません。
訪問介護・看護で一時的に一緒に暮らすことはできても、症状の進行具合で、いずれ施設への入居を余儀なくされてしまいます。
2.介護型の老人ホームに元気な方が入居するのは難しい
介護型の老人ホームは、「快適」な暮らしより「安全」な暮らしが優先されるため、健康な方が介護施設へ入居したとしても、その施設に馴染みにくいことも難点です。
また、介護型の老人ホームには夫婦部屋がほとんどありません。
夫婦が別の部屋で暮らすことになり、しかも他の入居者さんとの共同生活となると、これまでの生活よりストレスを感じてしまう可能性もあります。
3.入居費用が高額になる
夫婦がそれぞれ単身部屋へ入居すると、費用がそれだけ高額になります。
健康な方には当然ながら介護保険も適用されないため、月々の支出は相当高くなってしまいます。
私たちは、入居された方のその後の生活や安心感をどうしても考えてしまいますので、このようなケースの方へ老人ホームをお勧めするのは、大変難しいのです。
しかし、その中でも、私共が「良い解決ができた!」と自負している事例もあります。
実際に解決できた事例
私たちがこのケースを円満に解決できた一番の理由は、
- ●1階が、要介護度が高い方向けの老人ホーム
- ●2階以上の階が、元気な方向けの老人ホーム
こうしたさまざまな介護レベルの方が一緒に暮らせる施設に入居できたためです。
たとえ階が違っても、「長年連れ添ったパートナーが同じ建物にいてくれる」「何かあったらすぐに来てくれる」という環境から、夫婦そろって安心されていらっしゃいました。
その後にお会いした時も、ご夫婦は毎日一階と二階を往復して大変仲良くされていらっしゃると聞き、理想の夫婦像だなぁと感激したのを覚えています。
しかし、これほどの円満な解決のためには、そもそも「この条件に該当する老人ホームがあること」が絶対条件であり、そうした施設を見つけることは決して簡単ではありません。
この事例の欠点
今回のケースの問題点は、「健常な方と介護を要する方が一緒に暮らせる老人ホームの数が少ない」ということです。
施設の絶対数が少ないため、もともと住んでいた地域から離れていたり、部屋が同時に空いてないと入居できないなど、老人ホームに入るための条件も厳しいのが現状です。
まとめ
この事例は、ご夫婦の健康状態や施設の空き状況など、すべてがうまく噛み合った良いことづくめの解決方法ではありました。
しかし、私たちが老人ホームへの入居をご提案する時は、ご本人とそのご家族がこれから人生で最も重視することを一緒に考え、ご要望にできる限りお応えすることを心がけています。
今回の事例では、「夫婦そろって暮らすことが一番大事」と事前に聞けたからこそ、条件に見合う施設をご提案できたのだと自負しています。
老人ホーム相談デスクくまごろうでは、こうした特殊な住替えにもしっかりと対応をさせていただきますので、いつでもお気軽にご相談ください。
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