要支援と要介護の違いとは?初めての方向けに要点を解説します!

こんにちは!!

シニア住宅「くまごろう」の住み替えアドバイザー、

福島 有也(ふくしま ともや)です!

ありがたいことにこのブログが、介護のことをよく知らない方にご好評で、直接お会いした時にもさまざまなご質問を頂きます。

今回のテーマは、そんな質問の中でも特に多い、

要支援と要介護の違いって何?」「私の家族はどっちに当てはまるの?

このご質問について、覚えていただきたい要点だけを簡潔に解説していきます!

要支援とは?要介護とは?

まずは「要支援」と「要介護」について、簡単にご説明します。

要支援・要介護とは、一言で説明すると、

日常生活の中で介護を必要とする度合い

のことです。

要支援と要介護は、以下の8つの段階に分類されます。

  1. ①自立…1人で生活できる状態
  2. ②要支援1…基本は1人で生活できるが、部分的な介助が必要
  3. ③要支援2…要支援1より介助が必要
  4. ④要介護1…運動機能の低下に加えて、認知機能も低下している状態
  5. ⑤要介護2…食事やトイレなど基本的な生活行動にも介助が必要
  6. ⑥要介護3…全面的な介助が必要
  7. ⑦要介護4…要介護3より認知昨日が衰えていて、全面的な介助が必要
  8. ⑧要介護5…介助なしでは生活できない状態

要支援と要介護は、何かしらの介助が必要なご本人の状態を主治医などが見極めて、以上の8つに区分する制度(介護支援制度)のことです。

この制度によって、介護サービスの利用が認められたり、その方に適した介助サービスを安く受けられるようになります。

要支援2と要介護1の境い目は?

要支援と要介護の区分を知った方から一番多く頂く質問が、

要支援から要介護になる基準は?

というものです。

支援と介護の違いがある以上、やはり「介護」に区分されることは、ご本人やご家族には心配なところだと思います。

要支援2と要介護1の基準は、主に以下の2つです。

  1. ①認知症の有無…認知症の疑いが高いと判断された場合⇒要介護1
  2. ②健康状態の安定度…半年以内に健康状態が大きく変化する可能性がある場合⇒要介護1

ご本人の状態や今の生活レベル等にもよるため絶対的な基準ではありませんが、この2点は要支援と要介護を分けるための重要な判断材料となります。

要支援・要介護に認定されるとどうなる?

実際に要支援・要介護に認定されると、どうなるのでしょうか?

これも一言でご説明すると、

その方の状態に合った介護支援サービスを受けられる

です。

例えば、ヘルパーステーションや訪問看護・デイサービスといった介護施設やサービスの利用料が原則「1割負担」となり、以前より質の高い介助・介護サービスを多く利用できるようになります。

要支援・要介護認定は「恥ずかしいもの」ではありません!

現在は、認知症や介護の知識が広く知られるようになり、介護するご家族と介護されるご本人に対する理解は、以前より深まってきました。

しかし要支援や要介護の認定は、「これまでできていたことができなくなる」「他人に助けてもらわなくてはいけない」という事実を突きつけられる気持ちになるものです。

これはご本人だけでなく、ご家族にとっても非常につらいことなのですよね…。

しかしながら、要支援・要介護と認定されても、恥ずかしさや後ろめたさを感じる必要は一切ありません。

むしろ私としては、積極的に活用していただきたい制度だと考えています。

介護保険制度の3つの理念

介護保険制度は、次の3つの理念によって運営されています。

3つの理念

  1. ①介護保険の利用者の自立支援を目指すこと
  2. ②利用者主体のサービス利用(サービスの自由な選択)ができること
  3. ③給付と負担の関係が明確な「社会保険方式」を採用していること

これらの理念のもと、介護が必要な方を助け合うことが介護保険の目的であり、介護保険制度の主体はご本人とご家族です。

介助を受けられるご本人とそのご家族が、できる限り快適な生活を送れることが一番なのです。

まとめ

  • ●要支援と要介護には、自立を含めた8つの段階がある
  • ●要支援2と要介護1の境い目は、主に「認知症の有無」「健康状態の安定度」から判断される
  • ●介護保険制度は今の生活をより良くするためのものであり、決して後ろめたいものではない!

介護業界に携わる私としては、要支援・要介護に認定された時のつらいお気持ちはよく理解しています。

しかしそれ以上に、「無理に我慢せず、介助サービスを活用してより豊かな人生を歩んでいただきたい」とも考えています。

介護支援制度に対する理解を深めていただき、1人でも多くの方に余生を前向きに過ごしていただきたいと思っています。

老人ホーム相談デスクくまごろうが、そのお手伝いを少しでもできましたら幸いです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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