• ●老人ホームはどのような食事を提供されているのか知りたい
• ●どのような食事が提供されている老人ホームを選べばいいのか知りたい

老人ホームでは健康的な生活を営めるように、食事の提供については栄養面はもちろんのこと、美味しく食べることができるように工夫されています。

また行事やお祝い事などでは特別な食事を提供されており、咀嚼（かみ砕き）や嚥下（飲み込み）の能力に応じた食事を提供することも可能となっています。

ここでは、老人ホームの選びのために知っておきたい、提供される食事について詳しくご紹介していきましょう。

老人ホームで提供される食事について

老人ホームで提供される食事は、一昔前では栄養面や健康面だけに配慮されているものでしたが、今では楽しみの一つとできるように工夫されています。

味付けはもちろんのこと、和食と洋食の選択なども可能になっている老人ホームも増えています。

また、イベントがある時には、おせち料理や恵方巻、ちらし寿司などが振る舞われ、誕生日パーティなどを開催する際にはケーキや和菓子などが用意されるようなことも珍しくありません。

治療のために、減塩やカロリー制限などが必要な場合には対応した特別食を提供することになりますし、咀嚼や嚥下など身体状況に応じた食事も提供することが可能です。

老人ホームの食事形態

老人ホームで提供される食事は、その形態を大きく「普通食」「介護食」「治療食」に分けることができます。

「普通食」は一般的な食事形態になります。

近年では外食企業などと提携して提供しているようなことも多いので、かなり美味しい食事であることも少なくありません。

そのため食事のよさをウリにしている老人ホームもたくさん見つけることができます。

「介護食」は、咀嚼や嚥下能力に対応した食事で、「刻み」「ミキサー」「とろみ」「ゼリー」「ソフト」などの形態があります。

老人ホームではいつまでも口から食事を摂っていただくことを目標としていることが多いので、いつまでも尊厳を持って生活を営むことに繋がります。

「治療食」は、糖尿病や腎臓病など、減塩や糖尿病食、アレルギー食などといった治療目的に提供されるものです。

提携している病院と連携しながら、食事が提供されることになります。

老人ホーム選びには食事チェックが大切

冒頭から老人ホームの食事内容についてご紹介しましたが、これらの対応がすべての老人ホームで行われているわけではありません。

例えば、「刻み」「とろみ」などの形態は提供しているものの、「ソフト食」については用意されていないという老人ホームも存在します。

また、施設内にある厨房で給食業者が調理して提供している場合や、外注によって提供されている場合など、提供方法もさまざまです。

そのため、どうしても自身の味覚に合わないようなこともあるでしょう。

老人ホームでは、食事を実際に試食できるような見学会などが開催されていることがあります。

食事は毎日のことですから、必ずチェックしておくようにしましょう。

まとめ

老人ホームの食事についてご紹介しました。

老人ホームでは毎日の生活に楽しみができるように、工夫した食事の提供が行われています。

ただし老人ホームによって、その内容はさまざまです。

そのため、自身にあった食事が提供されている老人ホームを選ぶことが大切です。

老人ホームの食事については、実際に見学に訪れてみたり、各施設の相談員や施設職員、在宅のケアマネジャーに相談してみるといいでしょう。