こんにちは!!
シニア住宅「くまごろう」の住み替えアドバイザー、
福島 有也(ふくしま ともや)です!
いつまでいられるの?いつまでいていいの?
老人ホームで暮らす場合によく聞かれる質問があります。
「老人ホームに入居するけど、ここって、いつまでいられるんだろう?」
と、心配事の一つになりませんか? 今回はそのことについて正直にお話していきます。
ホームには、「ずーっと、いていいのですよ」と、言い切れないのです。あまり暗い話を知りたくない方は、読まれないほうがよろしいかもしれませんね。
看取りまで行う老人ホームは、稀少です。
皆さんは、老人ホームを退去するときは、「亡くなるとき?」と思っていませんか?
実は、看取りまで行っている老人ホームは、札幌でもまだまだ少ないのです。
看取る、ということは、最期の瞬間まで病気による寝たきりの状態で老人ホームの自室で過ごす、ということです。でも、死期が近いほどの病人を預かっておけるような医療的な設備や人員的な配備を行っている老人ホームは、ほとんどありません。ある場合は、費用的にかなり高額な施設だと考えていいでしょう。
老人ホームに入居できた、「ああ、もう死ぬまで安心だ」と思うでしょうけれど、ご自身の状況によっては老人ホームが終の住処にならない場合もあるのです。
退去理由の60%は病院への入院。
一般的な退去理由としては、病院への医療入院です。
例えば、老人ホームは24時間365日看護師が常駐していても、医師は常駐していないため病院でしかできない医療的処置が必要になってしまったり、胃ろうが必要になったり、最近多いと聞くのは重度の誤嚥性肺炎での緊急入院などなど、症例はさまざまです。
最近あった例では、90歳の男性が誤嚥性肺炎と分かり、家族が老人ホーム側から「夜中に様子を見回ることはできるけれど、施設ではできない医療行為があるため入院させてください」とお願いされて、入院、退去となったケースがあります。
※老人ホームとの話し合いの中では、入院中でも亡くなるまで入居させてくれる施設もありますが、その分入居料金は退去するまでかかります。
ほかにも、要介護度が進行したため介護の手厚い老人ホームへの転居、認知の症状が進行してしまいグループホームへの転居をせざる得ないケースもあります。
くまごろう ポイント!
ご本人も、そしてご家族も、「老人ホームに入って安心」ではなく、その先に「入院」「退去」の可能性があることをしっかり意識しておくことが重要だと思います。
暗い退去理由を話してきましたが、違う理由の例もよくあります。老人ホームを転々と転居しながら、そのときどきの自分に合う住宅を探して住み替える方もいるのです。そういう方は、転居が刺激になって活動的になり、楽しそうに暮らしています。それもまた理想的な生き方の一つかなと思えます。
いつまでも自分らしく楽しく暮らすための住居探し。私たちもそれをお手伝いできるよう高齢者住宅スタッフやケアマネージャー、ヘルパーさんたちと協力していきたいと思います。お気軽にご相談ください!
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